オステオパシー:カイロプラクティックより早生まれ
医師が開発した手技療法
オステオパシーとカイロプラクティックを混同してしまう人が多いですが、この二つは全く別の技術体系です。
オステオパシーは医師であるアンドリュー・テーラー・スティルが開発した手技療法です。カイロプラクティックと施術法については共通している部分が多いのですが、特に違うのはオステオパシーは「医師」が開発した手技療法ということです。
米国では「医学」として法制化
オステオパシーは生まれ故郷であるアメリカ合衆国では「医学」としての社会的立場を確立しています。厳密に言えばカイロプラクティックよりも高い位置にある西洋医学の1学問といえるでしょう。
オステオパシーの4つの原則
オステオパシーにはその治療にあたって持つ人間に対する基本原則があります。
- 人間の身体は1つのユニットである
- 健康とは全身の調和があって成り立つ
- 人間は本来自然治癒力を生まれ持つ
- 人間とは物質によって構成されている
オステオパシーとカイロプラクティックの大きな違いは「カイロプラクティック=背骨」「オステオパシー=全身」という人体の捉え方です。オステオパシーでは「人間の身体は1つのユニットである」と健康とは全身の調和があって成り立つ」という理念があるように、人間の身体を「全体的」に捉えています。
その為、実際の治療の際にも頭から足先までを診察し、施術を行います。
骨格矯正も行うオステオパシー
オステオパシーでは必要であれば骨格矯正も行います。ただ、必ずしも骨格矯正を行うというわけではなく、「調和を乱す原因」が「骨格の歪み」にあれば「矯正も行う」といった認識の方が適切です。
なお、オステオパシーで行う治療法には下記のようなものがあります。
- マッサージ
- 骨格矯正
- 温熱療法
- 物理/牽引治療
オステオパシーに通われる人の代表的な症状
- 慢性腰痛
- 椎間捻挫(急性腰痛)
- 肩こり(頸肩腕症候群)
- 四十肩/五十肩
- 坐骨神経痛
- 椎間板ヘルニア
- 関節リウマチ
- 坐骨神経痛
上記の症状で悩まれている方がカイロプラクティックに通われ、改善しているようです。
日本では民間医療のオステオパシー
オステオパシーは残念ながらカイロプラクティックと同様に、民間医療となっています。その為、治療費用は全てが「自費診療」です。治療費用の平均的な金額はやはり他の民間療法と同様に10分1,000円前後のオステオパシー治療院が多いようです。
まだまだ日本での認知が進んでいないオステオパシー
オステオパシーの現在抱える問題点はその社会的な認知度の遅れです。腰痛の医学には「オステオパシーとホメオパシーってどう違うのか?」といった問い合わせが入るように、まだ「オステオパシー」という手技療法の存在を知っている人が少ないのが現状です。
オステオパシーもカイロプラクティック同様に、今後「法制化」を目指しての活動が続いていくかと思います。その為には今以上の社会認知度向上が必須条件である事は間違いないでしょう。
オステオパシーはアメリカ合衆国で「医学」として法制化が整備されているように、その治療効果は既に海外では高い評価を受けています。しかし、日本ではその優れた効果が十分に認められず、中々その存在を認知されるまでに至っていません。カイロプラクティック同様、今後どのように日本社会に根付いていくのか、注目の代替医療の1つです。



