ボキボキ腰痛治療は危ないの?
大きな誤解を招いている「矯正による腰痛治療」について
現在、「カイロプラクティック」「整体」「オステオパシー」といった「骨格矯正」を行う治療法については
「ボキボキする危ない治療でしょ?」
といった解釈が広く浸透しています。
その問題の背景には「法制度/国家資格化」の問題が横たわっているのですが、その議論については別の機会に詳しく述べるとして、今回はあくまで「ボキボキ治療が危ないのか?」という点について解説を行います。
抽象論/曖昧論が幅を利かせてしまっている今。
- 「ボキボキ治療が危ない」
- 「整体/カイロプラクティックってあのボキボキするやつでしょ?」
誰もが耳にしたことがあるこのフレーズ。多くの場合で「整体/カイロプラクティックは危ない」とする意見の根拠となってきたものです。
ですが、皆さんはご存知でしょうか。「ボキボキってそもそも何?」と問いかけた場合
- 「骨と骨が摺れている音」
- 「関節が擦れている音」
という答えが出れば良い方であり、
- 「骨と骨が摺れている音。。。じゃないかな?」
- 「関節が擦れている音。。。だと思う」
という答えが大半なのです。
これはどういうことかと言いますと
実は良くわからないけど、そう聞いた(見た)からそうだと思っていた
という、「固定観念(ステレオタイプ)」が殆どなのです。
その証拠ともいえるデータが実はあります。
業界誌「医道の日本」の調査によれば「施術を受けた事のない人」の中で最も警戒されていたのが「カイロプラクティック」。
一方で、実際に施術を受けてみて、「効果」を実感できたとする施術は「カイロプラクティック」が一番なのです。
つまり、実際に受けるまでは「ステレオタイプ」によってコリ固まったイメージでカイロプラクティックを捉え、実際に施術を受けた後に「あれ?効果あるみたい」と実体験によって「ステレオタイプ」が溶けていく例が多いのが特徴的なのです。
これ等はほんの一例のデータですが、これが今の日本における「カイロプラクティック」「整体」「オステオパシー」といった骨格矯正を行う治療で、かつ「民間療法」となっている施術法の置かれている環境だといえます。
骨格矯正時の音は「関節内の気泡破裂」が一般論
では本題に戻りましょう。そもそも、ステレオタイプの一番の原因となっている「ボキボキ」音ですが、あれは何なのか。
カイロプラクティックの世界では「関節包の中にできた気泡の破裂音」とするのが一般的です。
勿論、このカイロプラクティックの一般論を知っている人はまず普通の人には1人もいません。
では、「骨/関節が擦れる音」なのか「関節包内の気泡が破裂する音」なのか。
答えはどちらも「YES」ではないかと腰痛の医学では考えます。
新聞沙汰などになるような治療院(と呼んでよいのか懐疑的ですが)の場合「骨/関節が擦れる音」の可能性が高いです。この場合はよく腰を意図的に捻った時や首を回したときに鳴るような「ゴキゴキッ!」というような鈍く重たい音がなるのが特徴的のようです。
一方の、優れた技術を持ち、患者さんの身体に合わせて施術を行ってくれる治療院さんの場合、「関節包内の気泡が破裂する音」の可能性が高いです。この場合は「ポキポキッ」と軽い破裂音がします(これは腰痛の医学スタッフが経験済)。
この場合、痛みは殆ど感じません。「ンッ!」と空気が抜けるような感覚が起こる(腰痛の医学スタッフ談)
スタッフの多くの骨格矯正は
- 矯正に備えた姿勢を取る
- 大きく息を吸う
- ゆっくり息を吐く
- 息を吐いてる途中で、身体が緩んだ瞬間に「ポキッ」と矯正
といったケースが多いようです。
答え:優れた治療家の場合、骨格矯正は危なくない
優れた治療家の見分け方について
「どうすれば優れた治療院を見つける事ができるのか」
これは腰痛の医学に多く寄せられる質問です。腰痛の医学のスタッフも患者であった当時、この問題には本当に頭を悩ましていました。ですが、自身の経験を通してある程度見分けがつくようにはなったと思います。そこで、腰痛の医学のスタッフが提案する良い治療院の見分け方について解説します。
- 料金が明確
- 初診の際には問診⇒視診を特に慎重に進める
- 骨格矯正の前に、全身の筋肉の機能を確認する
- 骨格矯正の前に、全身の筋肉を弛緩させる >筋肉の緊張を解いていく
- 筋肉を抜いて、身体の緊張を解いてから骨格矯正を行う
- 弛緩させた筋肉を機能復帰させる(筋力チェックで確認)
- 筋肉の使い方について感覚指導を行う
- 生活習慣などの指導を行う
上記の項目はその全てが1つの治療院で当てはまったものではありません。あくまで腰痛の医学スタッフが「身体を預けて間違いなかった」とする治療院/治療家の方達の治療の例です。
ですが、大体の場合において、上記の殆どの項目をどの治療院も行っていたのは興味深い共通点でした。
危ないといわれるケースは「すぐ矯正」が多い
腰痛の医学に寄せられる様々な経験談の中で、特に「症状が悪化した」とする方の多くは
「問診表をかき、触診を簡単にされ、そしてすぐに矯正に入った。身体が引っ張られる感じで痛かった」
というケースが目立ちます。
治療院に来る人の多くは筋肉がコリ固まっているケースが多いです。そんな身体が固まっている状態で無理に矯正をかけようとすると確かに逆効果になります。
しっかりとした治療院/治療家の方は方法論こそ様々ですが
- 骨格/筋肉の現状確認
- 筋肉の機能性確認
- 矯正前の身体の調節
- 骨格矯正
と矯正までの順路は基本的に同じです。ですので、治療を受ける中で「本当に安心して任せる事ができるのか」を考えながら、場合によっては勇気を出して「NO」を言うことも大切なのかもしれません。二つとないのが身体です。大切に、慎重に治療院を選ぶようにして下さい。



